免疫力が下がってしまう生活習慣とは?覚えておきたい5つのポイント

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免疫力が下がってしまう生活習慣とは?覚えておきたい5つのポイント

 医学的に免疫力が高いということは、病気に対する抵抗力が強いことになるのでとても大切です。しかし、実は私たちが気付かずにやっている毎日の生活習慣が大切な免疫力を下げている可能性があります。普段は健康な人でも最近体の調子が悪い、風邪が治りづらいと感じたことが1度くらいはあると思います。そのような時には免疫にとって良くない生活習慣を続けている時かもしれません。

 免疫にとって良くない生活習慣は、交感神経が過緊張になる習慣や偏った食習慣などが挙げられます。それぞれの生活習慣について説明します。

免疫力が下がる生活習慣(1)睡眠不足・ストレス・過労

 交感神経と副交感神経は合わせて自律神経と呼ばれ、私たちの体と臓器はこの2つの神経のバランスでうまく調整されています。例えば交感神経は昼間の活動時に主に働いていて、副交感神経はリラックスしている時や寝ている時に主に働いています。交感神経と副交感神経は免疫とも密接に関連しています。人間の体には血液中に免疫に主に関わっている顆粒球やリンパ球があり、その割合は一定に保たれています。

 交感神経が優位に働きすぎると顆粒球が増えてしまい、逆に副交感神経が優位に働きすぎるとリンパ球が増えてしまうことが分かっています。睡眠不足やストレス、過労は交感神経を過緊張にするため免疫力が低下してしまいます。

免疫力が下がる生活習慣(2)体温の急激な変化

 ストレスや過労、緊張、睡眠不足以外にも体温が急激に変化することを繰り返すと交感神経と副交感神経のバランスが崩れると言われています。例えば夏に、暑い屋外からクーラーのききすぎている涼しい部屋に入ったり、冷たい飲み物ばかりを飲んでいたら体調が悪くなったことはないでしょうか。

 また、季節の変わり目の秋に体調を崩しやすい人が多いのは、交感神経のバランスを崩し免疫力が低下しているからと考えられています。さらに、腸の状態は免疫力に関係することがわかっていますが、お腹を冷やしたり、冷たいものを飲んだりすることで腸内の環境が悪くなり、免疫力が低下してしまいます。

免疫力が下がる生活習慣(3)偏った食習慣

 毎日の偏った食事、具体的には糖分や油分が多い食事、ファーストフードや加工食品を摂ることも免疫にとって良くないと言われています。一方で、豆類、野菜、穀物に多く含まれる食物繊維を積極的に摂るようにすると腸内細菌によって免疫力がアップすることが分かっています。

免疫力が下がる生活習慣(4)赤肉を好んで食べる

 食べ物と免疫の関連については、アメリカから興味深い研究報告*があります。赤肉の動物性のタンパク質を多く摂取している人は、食べていない人に比べて寿命が短く、悪性腫瘍によって死亡する確率が4倍だったそうです。

 赤肉が体に良くない理由は、牛肉、豚肉、ラム肉に豊富に含まれていて人には存在しないNeu5Gcという糖成分が人間の体の中に入ると免疫反応を引き起こし、炎症へつながるからと考えられています。赤肉を好んで食べ続けていると、炎症反応が持続的に起こっていることになるので、悪性腫瘍の形成につながるそうです。

*National Center For Biotechnology informationより

免疫力が下がる生活習慣(5)加糖炭酸飲料を好んで飲む

 他にもアメリカの*データで、1日にコップ1杯のコーラなどの『糖分を含んでいる炭酸飲料』を飲むと免疫細胞を約2年も老化させるという報告があります。1日に約2杯半飲むと5年も老化すると言うから驚きます。糖分を含む炭酸飲料は糖尿病、肥満の発生にも関わることが分かっているので、なるべく摂らない方が良さそうですね。

*National Center For Biotechnology informationより

免疫力を上げる方法

 免疫力を上げるためには、交感神経と副交感神経のバランスを整えることが大切です。ストレスをなるべく軽減する、十分に睡眠をとる、適度な運動をする、バランスの良い食事を摂ることは交感神経と副交感神経の本来の働きを円滑にする習慣なので、免疫力を上げる方法として有効です。

 また、食物繊維を多めに摂ることは腸管を介した免疫力の向上につながると言われています。赤肉は先ほど書いたように、免疫に良くない可能性が報告されているのでタンパク質はなるべく大豆などの植物性タンパク質から摂った方が良いかもしれません。

免疫力があることの大切さ

 免疫力が低下していると、健康な時にはかからないような感染症にかかったり、重症化して命に関わることが分かっています。例えば乳幼児、高齢者、腎臓病や糖尿病などの基礎疾患のある患者さん、ステロイドや免疫抑制剤(病気のコントロールのための免疫を抑える薬)を内服している患者さんでは、肺炎やインフルエンザ、結核、カビに関連する感染症などにかかりやすいと言われています。

 健康な人でも、ストレスが強い環境、寝不足、過労などが続くと免疫力が低下し、風邪や胃腸炎、インフルエンザにかかりやすくなり、なかなか治りにくくなります。このように免疫力と感染症は密接な関連があるため、正常な免疫力があることはとても大切です。

みなさんも免疫力を上げて病気にかかりにくい身体づくりを心がけてください。

著者情報
大塚 真紀
大塚 真紀

都内大学医局に所属し、腎臓、透析、内科の専門医を取得し医師としては9年目。大学院では腎不全が心臓に与える影響について研究し学位を取得。現在は同じように医師である夫についてアメリカに在住。アメリカでは専業主婦となり、医療関連の記事執筆を行ったり、子供がんセンターでボランティアをして過ごしている。趣味は旅行や美味しいものを食べることや作ること。日本では忙しくてできなかった料理を毎日楽しく作っている。最近の自信作はバターチキンカレー。

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