早めが肝心、花粉症対策!第3回:メガネにマスク。セルフケアも必須です!
著者: 瀧口 景子

皆さんこんにちは。看護師の瀧口です。
花粉症対策、最終回は、セルフケアについてお話しします。
すこしでも花粉を体内に入れないよう、皆さん、さまざまなセルフケアを実践されていることと存じますが、誤った方法になっていないか、この機会に確認してみてくださいね。
それぞれについて、お話ししましょう。
「花粉が飛ぶから出かけない!」…そんな訳にもいきません【外出時の注意事項】
・めがねやゴーグル、マスクを着用する。
基本中の基本と分かっていても、「見た目が悪いから」、「大げさだから」、と嫌がる方もいます。
しかし、着用しない時と比べて、鼻や目に入る花粉の数を半分以下に抑えることができるんですよ。これを活用しない手はありません。
ちなみに、「花粉症専用マスクは息苦しい」という声をよく聞きますが、普通のマスクに濡れガーゼをはさむだけでも効果が上がりますよ。
・花粉の飛散情報に注意し、飛散量が多い日、時間帯をなるべく避けて外出する。
・花粉が付着しにくい、ツルツルとした素材の衣服や帽子を着用する。
最近は、花粉が付着しにくいことをうたった衣類も店頭に並んでいますので、上手に活用しましょう。
逆に、ウール地やケバケバした素材は花粉が付着しやすいので避けてください。
・髪の長い人は束ねる。
・コンタクトレンズを使用している方は、なるべくメガネにする。
花粉がレンズと結膜の間でこすれて目の症状が出やすくなるので、花粉の飛散期だけでもメガネに替えた方がよいでしょう。

花粉をシャットアウト!【室内での注意事項】
・室内に入る前に、衣服や髪から花粉を払い落とす。
・外出先から戻ったら、手洗い、うがい、洗顔、着替えを行う。
・外で着けていたマスクは捨てて、新しいものを着ける。
・窓や戸は開けたままにしない(特に大量飛散日)。
・布団や洗濯物は外に干さない。外に干さなければならない場合は、取り込む前によくはたく。
・窓際や床をぬらした雑巾で拭く

目・鼻・のどをいたわりましょう
上でお話ししたことのほかにも注意していただきたいことがあります。
・タバコを避ける。
のどや鼻の粘膜に悪影響を及ぼすので、タバコを吸われる方は禁煙することが望ましいでしょう。吸わない方も、煙を避けるようにしましょう。
・鼻をティッシュで強くこすらない。
どうしても鼻をかむ回数が多くなりますが、強くこすり続けると、鼻の周りの皮膚が炎症を起こしてしまいます。
花粉症の鼻水は水のようにさらっとしていることが多いので、強くこすらなくても拭き取れます。
2016年2月3日