今すぐ止めたいつらいせき!第3回:とにかく止めたいせき!せきが出るときのセルフケア

皆さんこんにちは。看護師の瀧口です。
“せき(咳)” 特集も今回が最終回。
テーマは、“とにかく止めたいせき!せきが出るときのセルフケア”です。
せきが止まらない時って、ほんとうにつらいですよね。特に大切な予定が入っているときなんかは、もう気が気ではありません。
もちろん、受診が第一ですが、なかなか病院に行けないという場合もあります。
そんな時、できるだけ早くせきをとめられるようなセルフケアをご紹介します。
まずは周囲の環境を整えて。
【1】手洗い・うがい
かぜやインフルエンザの原因となる微生物を寄せつけないよう、帰宅したら手洗い・うがいを欠かさないようにしましょう。予防だけでなく、せきが既に出ているときの悪化予防にも有効です。
【2】部屋の湿度・温度に注意
ウイルスが繁殖しないよう、居室の温度、湿度を適切に保ちましょう。室温は20~25℃、湿度は60%程度が望ましいとされています。
加湿器を使うほか、部屋に洗濯物を干すなどの方法でも加湿することができます。
なお、加湿器については、内部をきちんと掃除してから使用するようにしてください。きちんと掃除せずに使用すると、水を入れるタンク内等でカビが繁殖し、空気中にまき散らされることがあるためです。実は、不衛生な加湿器の使用による健康被害も近年増えているんです。
【3】タバコを避ける
タバコに含まれるタール等により気道が刺激されて、せきや痰が出る原因となります。直接喫煙しない人でも、副流煙により症状が起きる可能性がありますので、タバコは避けましょう。
【4】ストレスを避け、免疫力が下がらないようにする
口で言うほど簡単なことではありませんが、疲労やストレスでも免疫力が下がり、かぜやインフルエンザにかかりやすく、治りにくくなります。
バランス良い食事、適度な運動、良好な睡眠などで、免疫力を下げないようにしましょう。
いますぐ止めたい!・・・せきの応急処置
居室を加湿する/マスクをする
上記でもお伝えしましたが、とにかく、のどの乾燥を避けることが第一です。 鼻や気管支などには、せん毛という毛が生えていて、異物をのどに送って飲み込んだり、痰として吐き出したりする役割を担っています。しかし、乾燥すると、このせん毛の働きが低下してしまいます。
マスクや加湿器でのどを潤すことで、痰の切れを良くし、咳をとめましょう。
水分をとる/のどあめをなめる
のどを潤し、せきを止めます。のどあめは、特に、せきや痰に効果のある成分が配合されているものがおすすめです。薬剤師に相談して購入するのが安心でしょう。
カフェインをとる
気管支が広がるとせきが切れやすくなりますが、カフェインにはその気管支拡張作用があります。コーヒー、緑茶や紅茶などをとるようにしましょう。
