冬野菜の優等生!知られざるレンコンの底力。
著者:江田 淳哉

冬野菜の優等生、レンコン
炒めるとシャキシャキの歯ごたえなのに、煮物にするとほくほくの食感が味わえるレンコン。1年を通して出荷されているレンコンですが、秋から冬にかけてが最もおいしくなる旬の季節になります。これからの季節、食卓にレンコン料理が上ることも多くなりそうですね。
炒め物、煮物、スープとして食卓に彩りを添えてくれるレンコンですが、残念なことに独特の食感ばかりが注目され、栄養素まではあまり話題にのぼらない印象があります。実は、食感だけでなく栄養も豊富に含まれており、冬野菜の中でも代表格となる優等生的存在なんです。今日は知られざるレンコンの栄養素についてお届けします。
デンプンだけじゃないレンコンの底力
レンコンは水分・炭水化物を多く含み、主要な栄養素としてビタミンC、ビタミンB1、カリウムなどが挙げられます。
その中でも多く含まれているのがビタミンC。ビタミンCの含有量は100g中48mgと、なんとみかんの1.2倍に相当するんです。ビタミンCの効能は幅広く、疲労回復、かぜの予防、ガンの予防、老化防止に効果を発揮します。
また、レンコンを料理するときの悩みとしてよく聞くのが「黒ずみ」。レンコンの皮を剥いてそのまま放置しておくと黒ずんでしまい、料理に使うのを躊躇してしまうことも度々ありますよね。これはタンニンというポリフェノールの仕業です。タンニンが空気に触れることにより、酸化し黒ずみが発生してしまいます。この黒ずみを食べても体に害はないのですが、気になるようでしたら酢水やレモン水につけると変色を防げるのでオススメですよ。
冬の献立に是非レンコンを
レンコンに含まれる栄養素のヒミツ、如何でしたか。含まれる栄養素とその効能を知ったうえで、風邪気味のとき、胃が弱っているときなど自分や家族の体調に合わせて献立に取り入れたいですね。

2015年11月18日