春の薬膳とは

みなさん、こんにちは。薬剤師で薬膳アドバイザーをしている片山です。みなさんの健康を「食」からサポートするため、「薬膳」についてコラムを書かせていただいております。
薬膳の基本は、「季節の食材を楽しむこと」です。一緒に季節を感じながら、薬膳を楽しく実践していきましょう!
今年は、例年よりも温かな日が多いといわれております。厳しい寒さの日もあれば、春のような温かな日もあったり、梅や桜も早くから開花している地域もあるようですね。花粉症の方にとっては、症状の辛い季節かもしれません。三寒四温を繰り返しながら、私たちも春に向けて心と身体の準備をしていきましょう。
春とアレルギーの関係?
東洋医学では、アレルギーといえば「秋」。秋は肺や皮膚と繋がっており、喘息や皮膚トラブルなどは秋に症状が悪化すると言われてきました。
ところが、近年は花粉症を始めとするアレルギー疾患や皮膚トラブルなど、春にも症状を呈するものが増えているように思います。
花粉症もスギだけでなく、ヒノキやブタクサ、カモガヤなど多岐に渡り、5月以降も続く傾向にあります。
東洋医学における花粉症対策
予防は、発症前からの対策が肝要ですが、症状が出てしまってからでも、なんとかしたい!ですよね。今回は、“花粉症”の仕組みを東洋医学の観点からお話ししたいと思います。
原因は、(1)遺伝的な体質、(2)肉食・砂糖・高脂肪食などの過食、(3)精神的ストレス と言われています。さらに、「瘀血(おけつ)」と呼ばれる“血の巡りの悪い”体質の方は要注意。 (瘀血の特徴:鮫肌のような乾燥肌体質、女性の場合は月経時に血の塊があるなど)
瘀血は炎症が起きやすい状態とも言えるので、症状が出やすくなります。春は自然界のエネルギーが上に、上に向くように、人の身体も「上半身」に症状が見えやすいと感がられています。のどや目などに充血が見られたり、鼻が詰まったり・・・。
のぼせや火照りの感覚を伴う場合は、次の点に注意しましょう。
- アルコール、乳脂肪分や油脂分の多い食事は控える。唐辛子など刺激の強いものも、熱を帯びやすいため、控えめにする。
- 糖分の取りすぎに注意する。
- 魚は、白身魚や赤身の魚がオススメ。
花粉症に限らず、風邪などでも同じような症状であれば参考になさってみてくださいね!